図書館ごくらく日記

図書館に関するいくつかのトピックス

図書館でできること

逃避や避難の場としての図書館

2015年、学校の夏休みが終わろうとするころ、鎌倉市図書館のツイッターに「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」「逃げ場所に図書館も思い出してね」という趣旨の文章が載り、大きな反響を呼びました。リツイートや返信…

遊びの場としての図書館

公立図書館は、さまざまな催し(行事・イベント)を通じて住民を図書館に惹きつけようと努めています。催しの中には講演会や講座、相談会など、遊びや趣味の要素の少ないものもありますけれど、最近の催しの傾向としては、種類が増えている、遊びや楽しみの…

憩いと癒しの場としての図書館

かつての図書館は堅苦しい印象が強く、「図書館」と聞くだけで腰の引ける人もいましたけれど、最近の公立図書館は多くの人にとって気軽に行ける憩いや癒しの場となっています。 なぜでしょうか? それは、最近の図書館には、次のような例が増えてきたからだ…

調べる場としての図書館

多くの人が図書館で調べものをしています。調べものと言ってもいろいろなケースがあります。 たとえば、東大阪市に住むある11歳の少年は、調べたいことがあれば家の近くの図書館へ行っていたけれど、図書館が遠くへ移転したので不便になってしまい、「図書館…

執筆する場としての図書館

図書館は何かを書く場としても使われています。とりわけ大学図書館は、洋の東西を問わず、学生と教員がレポートや論文のたぐいを書く場としてよく使われています。 中には、フランスの作家シモーヌ・ド・ボーヴォワールのように、大学図書館で小説を書いた人…

学びの場としての図書館

図書館で勉強しようとする若者は昔からいました。たとえば、 東京都がまだ東京市であった1920年代の半ば、市は中学生に市政に関する懸賞論文の募集を行いました。多岐にわたる分野のひとつに社会教育があり、希望・要望が多かった中に公園と図書館がありまし…

筆写する場としての図書館

かつて多くの人が図書館で本や雑誌、新聞を書き写していました。その理由は、便利なコピー機がなかっただけでなく、図書館が資料を貸し出してくれなかったり、貸し出してくれても有料だったりという時代もあったからです。今でも、図書館が貸し出さない(貸…

読書する場としての図書館

今日も図書館で、老若男女が何かを読んでいます。世の中はどんどん変わってきたけれど、図書館での読書は数千年前から変わらない光景のひとつでしょう。読んでいるのは、本や雑誌、新聞です。 居住まいをただし、食い入るように本を読んでいる人がいれば、椅…