図書館ごくらく日記

図書館に関するいくつかのトピックス

開館時間

 公立図書館の多くは、平日、だいたい午前9時から10時のあいだに開館し、午後6時から7時のあいだに閉館しています。もちろん、午後5時までしか開いていない図書館や午後8時前後まで開いている図書館も少なくありません。

 利用者としては開館時間の長いほうがありがたいわけですが、人件費や光熱費、入館者数とのかねあいなどで、図書館を運営する自治体としては悩ましいところです。

 

 長時間(12時間またはそれ以上)開館している公立図書館は、東京都とその周辺に10館ほどありました。中でも新宿区立図書館には、週に5日間、午前9時から午後9時45分まで開いている図書館が4館あります。北本市立中央図書館(埼玉県)は土日祝日を含む毎日、午前9時から午後9時までの12時間開館しています。海老名市立中央図書館(神奈川県)も同じです。

 関東以外でも、多賀城市図書館本館(宮城県)は平日以外でも午前9時から午後9時30分まで開館しており、桑名市立中央図書館(三重県)や高梁(たかはし)市図書館(岡山県)、萩市立萩図書館(山口県)、武雄市図書館(佐賀県)などは、平日だけでなく土日祝日でも、午前9時から午後9時まで12時間開館しています。

 

 開館時間が変則的な図書館もあります。

 ①開館時間が季節によって変わる図書館

 塩谷町図書館(栃木県)=4月~11月が午後7時まで、12月~3月が午後6時まで。

 袖ヶ浦市立図書館(千葉県)(3館)=4月~9月が午前9時30分から午後7時、10月~3月が午前9時30分から午後6時。

 山中湖情報創造館(山梨県)=4月~11月が午前9時30分から午後9時、12月から3月が午前9時30分から午後7時。

 柏崎市立図書館(新潟県)=6月~9月の平日は午後8時まで、10月~5月の平日は午後7時まで。土日祝日は1年を通して午後5時まで。

 ②昼の1時間は利用できない図書館

 一宮町(千葉県)の「まちの図書室」(中央公民館内)=12時から午後1時まで閉室。

 綾瀬市立図書館(神奈川県)=本館は普通の開館時間だが、3図書室は昼の12時から午後1時まで閉室。

 富士川町民図書館(山梨県)=平日の開館時間は午前9時~12時と午後1時~5時。

 吉富町図書室(福岡県)=9時~12時、13時~17時15分に開室。

 南城市立図書館(沖縄県)は知念図書館と3分館からなりますが、3分館は昼の12時~1時に閉館。

 多良間村立図書館(沖縄県)=「開館日の正午から13時までは閉館」。

 ③一部を24時間利用できる図書館

 川上村文化センター図書館(長野県)には、24時間利用できる図書貸出コーナーがあり、萩市山口県)の須佐図書館(まなぼう館)では、24時間いつでも貸出ができるようになっています。どちらも自動貸出機を使って自分で手続きをします。

 

 朝早くから開館する図書館もあります。

 富山市立図書館本館の1階にある「情報コーナー」は、「早朝からまちなかを散策される方々や公共交通を待合される方々の利用を目的とし、新聞(5紙)、新聞電子版(2紙)及び雑誌(16誌)を配置」しています。

 佐賀県立図書館は、中2階の新聞閲覧室を午前7時半から開けて、年末年始や休館日でも新聞を読むことができていましたが、2017年11月末でこのサービスは姿を消しました。

 杉戸町立図書館(埼玉県)は、2017年8月の月末3日間だけですが、「朝活図書館」と称する早朝開館を実施しました。いつも9時からの開館のところを7時から開館して、小中学生が新学期にむけて早起きに慣れるようにとの狙いがあったとのことです。